先輩社員登場 システムの『蘇生』から、『死亡宣告』まで。この仕事、まるで救急救命士。先輩社員登場 システムの『蘇生』から、『死亡宣告』まで。この仕事、まるで救急救命士。

メンテナンスサービス本部
テクニカルサービス部
奥山晴義

緊急電話、鳴る。ハードディスクのトラブルだ。
さあ、気合い入れて、出動!

お客様はとても焦っている。電話の向こうで、言葉が錯乱する。

「勘定系のシステムなんだけど、起動しなくなった。定期検査でブレーカー落として復帰したんだけど、サーバが一台、立ち上がらない。何をやってもダメなんだ。何とかしてくれ」。

コールを受けた専門窓口(ディスパッチチーム)が初期対応し、奥山に連絡が入る。さあ、緊急出動だ。到着してすぐ、『ハードディスクの故障を見ますから』と、駆け寄る。最初のタッチで、エラーメッセージが出てくる。『あれっ?』、起動設定が途中で変わっている。誰が変えたのかと問うたが、誰もわからない。こうなったらもう試すしかない。奥山は早速、本部の技術陣(サポートチーム)と相談し、自らの推論に沿って設定を二つ三つ試してみた。そうすると、システムは稼働し始める。

「『おおーっ、戻った』って、みなさん驚いて。とても喜ばれました。なにしろ、絶望的な状態だったんで…。こういう一瞬ダメだと思ったのが、実はちょっとした操作で直ったりするケースって、あるんです」。

ただ、それはただの偶然ではない。奥山自身と、データライブの技術と経験があってのことだ。

症状が悪ければ『死亡宣告』をする必要がある。
この仕事、まさに救急救命士だ。

しかし、どうにもならない最悪のケースもごくまれにある。

「古いシステムで、設置以来、メンテナンスも施されていなかった。そして、バックアップを取ってない。にもかかわらず、運が悪くハードディスクが飛んでしまった。お客様が言うには、『バックアップ取ろうとした矢先に落ちた』。致命的な箇所が壊れていて、もう手の打ちようがないんです。そのことを言わなければならない。いわゆるひとつの死亡宣告ですよね。一番きついんです。でも、お客様の方がつらいに決まっています。一旦お客様の気持ちを出し切ってもらって、こっちも全部受け取って、冷静になってもらうしかない」。

奥山は、自らをどんな困難にも立ち向かう救急救命士のようだという。システムはまさしく患者で、その症状を可能な限り調査して、復帰の手を打つ。『任せてください』。そう、自信をもって言わないといけない。だが、ダメそうでも、諦めずさらなる提案をして、処置していくのだ。

物心がつく頃、いろんなものを分解してた。
直せる喜びを知って世界が広がった。

奥山の父は、電気系の学科を出て、電子機器の製造をしていた。祖父は、設計図を頭に浮かべて釘を使わずに家具を組んだ。そんなモノづくりが身近にあった。奥山自身は高校は商業、英語・数学が苦手だったが、PCに初めてさわってインターネットに興奮した。先生に相談した。が、『この業界だけは行くな』と言われた。しかし進路を迷わずITの専門学校に決めて進学する。

「とにかく体で覚えました。手の皮がむけるまで配線やったり。自分は技術を身につけて何でもできるようになりたかった。職場でも先輩に教わってね。『帰れ』とか、『使えねぇ』とかしごかれたけど、教えてください!って必死にしがみついてた」。

就職した最初の会社は、システムの構築から保守までだった。自分でサーバから通信までをやれる人になりたかったという。そんな技術一筋の奥山は、何度かの転職を経て、データライブに出会う。

「コンピュータは壊れたら買うもんだと思ってた。壊れたコンピュータを直すって驚きでした。しかもメーカーじゃない。完全に自分にぴったり。技術って飽きないし、マンネリ化しないんですよ。毎日が楽しい」。

チーム6名が、全国に飛ぶ。
今日も困っているお客さんを救うのだ。

奥山の修理のチーム(オンサイトチーム)は6名(2018年3月現在)。窓口チームが障害を切り分けたあと指示を受け、24時間365日、夜中だろうが出動し、全国に飛ぶ。

「僕らはどんなメーカーでも一つのシステムとしてお客様に話ができますし、しかも、バックにより専門的なチームがあって、こっちでログ集めて送ると、解析してくれる。並列処理ですね。なのでスムーズです」。

これらの経験や実績は、ミーティングや朝礼で共有され、ナレッジ・システムに蓄積されている。奥山は、それらを駆使して、今あるシステムを最後の最後までそのまま動かしてあげたいという。それがお客様への一番の貢献なのだ。

キャリア

1982年生まれ。パソコンネットワーク科卒。子どもの頃からモノづくりに興味津々で、高校の時に出会ったITの世界に夢中。どんどん新しくなる機械に、ずっと触れていたいという。現在、オンサイトチームで、お客様のシステム延伸に全国を飛び回る。